なぜAIONが注目されているのか。ホワイトペーパーを読み解く


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こんにちは。@napchanです。

今回は、Nuco Inc.が開発している第三世代ブロックチェーン技術を採用した仮想通貨 AION について、ホワイトペーパーを基に読み解いていきます。

仮想通貨AIONを作ったNuco inc.について

Nuco Inc.は、トロントに本社を置き、カリフォルニア州サニーベールにオフィスを構えている企業です。

また、Nucoは「Enterprise Ethereum Alliance」の創設メンバーです。このEEA(エンタープライズイーサリアムアライアンス)は、イーサリアムのビジネス利用を促進していく協会です。日本人にも馴染み深い、以下の企業がメンバーに加わっています。

また、Nucoはブロックチェーン技術のプラットフォーム(Nucoプラットフォーム)を提供しており、これはエンタープライズ環境における開発オーバーヘッドを最小限に抑えるように設計されたモジュール、と説明されています。簡単にいうと、企業がブロックチェーン技術を使いやすくするためのプラットフォームをNucoは提供しているという事です。

仮想通貨の将来を占ううえで、運営組織がしっかりしているかどうか、というのは非常に重要であります。またNucoはブロックチェーン技術について精通している組織であるという事の裏付けも取れています。

ですから、Nucoという企業が作ったAIONという仮想通貨は、しっかりとした技術基盤のうえにのっている仮想通貨であり、その運営組織もしっかりとした実態がある、と言えると思います。

ちなみにAION、英語の発音だとエイオンなんですが、日本だとアイオンと呼ぶ人が多くなりそうですね。

 

AIONとビットコインとイーサリアムとの違い

まず、なぜAIONが第三世代の仮想通貨とされているのかを確認します。これには、第一世代の仮想通貨であるビットコインと、第二世代の仮想通貨であるイーサリアムについてまず確認する必要があります。

第一世代仮想通貨 ビットコイン

Nuco (AION) によると、まず、第一世代のブロックチェーン技術を用いた仮想通貨は、誰もが知る仮想通貨の王様「ビットコイン(BTC)」です。ビットコインが採用したブロックチェーン技術により、仮想通貨が生まれ、そして2018年現在、ビットコイン等で購入する事が出来る店舗は飛躍的に増えています。

(画像はIntroducing Aion より)

AIONのホワイトペーパーでは、以下のように記述されています。

These first-generation blockchains provided a solution to conventional transaction limitations by implementing cryptographically-secure, peerto-peer,
digital transactions that are verified by a decentralized global network and recorded into an immutable public ledger. Resulting
in a platform that leverages the advantages of being digital, while preserving the economics of scarcity.

第一世代の仮想通貨、つまり、ビットコインはある意味で現在の銀行へのアンチテーゼです。つまり、セキュアなピアツーピア接続により、銀行のような中央集権型のプラットフォームでは無く、取引の台帳は世界に分散したマイニングマシンによって検証されるという訳です。(グローバルネットワークによって検証される)

第二世代仮想通貨 イーサリアム

Nuco (AION) によると、第二世代のブロックチェーン技術を用いた仮想通貨は、イーサリアム(ETH)です。イーサリアムはブロックチェーン上にアプリケーションを実装する事を可能にしました。つまり、仮想通貨が決済以外の事にも使える可能性が広がったのです。これは、ビットコインでは不可能な事であり、非常に大きな進化です。

(画像はIntroducing Aion より)

 

AIONのホワイトペーパーでは、以下のように記述されています。

With the second generation of blockchain, Ethereum introduced the ability to build application-specific logic upon a blockchain network. This enabled new capabilities beyond transactions to incorporate state, business logic, and multi-party contracts to be stored and
executed on a blockchain and written to an immutable ledger. These concepts have been incorporated into other distributed ledger
technologies and have led to the distinction of building a blockchain and building upon a blockchain.

イーサリアムの技術の詳細はここで説明すると非常に長くなってしまうので省略しますが、イーサリアムの技術により、様々な可能性が一気に広がった事は間違いありません。しかし、イーサリアムにも問題が無い訳ではありません。

それは、ビットコインもイーサリアムも、それぞれ別のネットワークとして独立しており、相互に接続出来ないという問題です。これはつまり、今の数ある仮想通貨は、インターネットが未発達だった時代のコンピューターであるという事です。

(画像はIntroducing Aion より)

インターネットが未発達だった時代のコンピューターは、それぞれが相互に接続されておらず、それぞれが独立して稼働していました。確かに、ビットコインやイーサリアムに限らず、今ある仮想通貨はそれぞれが独立しています。

考えてみれば、これが相互に運用出来るようになれば便利になると思いませんか。

それを実現するのが第三世代の仮想通貨AIONなのです。

第三世代仮想通貨 AION

以下の図は、ホワイトペーパーからの引用です。AIONが示すマルチティアブロックチェーンネットワークの例です。

The Aion multi-tier blockchain network is like a computer network, providing a protocol and standard for dissimilar systems to communicate.
However, in addition to information, the Aion network will pass logic and value among participating blockchains to create a
contiguous value chain where every transaction occurs on-chain, with logic and value passing among chains as freely as liquid assets.

AIONのネットワークは、ホワイトペーパーでは「マルチティアブロックチェーンネットワーク」と呼ばれています。

このAIONネットワークは、異種システム(例えばビットコインとイーサリアム)が相互に通信するためのプロトコルを提供するコンピュータネットワークのようなものです。

プロトコルというのは、異なるデバイス同士が通信するために決められたネットワーク上の言語のようなものです。例えば我々が普段インターネットに接続するためにもTCP/IPというプロトコルを使っています。TCP/IPを普段意識する事は無いと思いますが、これが無ければインターネット通信すら出来ない、重要なものなのです。

また、AIONネットワークはこれらの情報に加えて、AIONネットワークに参加するブロックチェーン間ですべてのトランザクションがチェーン上で実行される事を想定しているようです。

長くなってきたのでここで一旦記事をアップします。

内容に間違いがあったら教えてください。@napchanまで。